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第5話 屋根リフォームで困らないための知識講座 〜 【チェック3】より賢く屋根をベストリフォーム(2) 〜

より賢く屋根をベストリフォームしていただくために(2)より賢く屋根をベストリフォームしていただくために(2)

以前から家のデザインに対して瓦葺きは似合わないと感じていました。金属瓦かカラーベストに替えたいのですが、リフォームの注意点はありますか?
■住宅のデザインも個性化が急速に進み、外壁ではサイディング材(あらかじめ成形した板材)がお洒落なイメージを強調することで普及しているので、屋根材も「それに似合うものを」とデザイン的な自由度が高い金属瓦、素材感や重量感を表現しやすいカラーベストの人気も高まっているようです。そのうえ瓦葺きに較べて施工のイニシャルコストも安く、軽量なのも魅力的です。

■瓦(粘土瓦)葺きから金属屋根やカラーベストに葺き替える場合は、その逆のケースのように勾配・建物強度に関する問題は生じません。ただ、ある専門家は「金属屋根、カラーベストともに耐用年数が瓦よりも短く、遮熱保温性能(耐熱・耐寒)や防火性などいくつかの点で瓦に一歩譲る。金属屋根は塗装が色褪せるため小まめな塗り直しが必要になり、また、次にリフォームする時には全面的に葺き直さないとならない」と指摘します。瓦の葺き直しは傷んだ部分だけを替えるだけで済むことも多く、新しい瓦をまったく使わない場合もあります。長期的にみたメンテナンス費用は瓦葺きの方が有利ということになるでしょう。

■その半面で瓦には重くて、施工コストが比較的高いという面もあります。それぞれの特長をじっくり考慮されたうえで、どの屋根材を選ぶか検討をされた方が良いでしょう。

屋根の傷みが気になるのでリフォームする予定です。その際、日本瓦を洋風のお洒落な瓦に替えたいのですが、問題はありますか?
■和風、洋風のデザイン上の違いがあるとはいえ、おなじ粘土瓦に替えるのでリフォームにあたって別段問題はないといえます。ただ、かなり細かな点についてですが「将来的な補修、修繕に多少の不安が残る」と指摘する専門家もいるのでその理由を訊いてみましょう。
F型の屋根瓦
「F型」



S型の屋根瓦
「S型」
■「洋風瓦には平らなフレンチ調のF型と、形状に丸みやボリューム感があるスペイン調のS型がある。そのうちF型は住設メーカーなどが工場生産しているものが多く、いわゆる工業製品であるため将来的なモデルチェンジが常に予想される。つまり、現状で葺いているのと同じ形・カラーの製品が将来的に入手できなくなるかも知れず、その場合は瓦の大きなメリットである部分葺き替えができない。その点、S型の方が息の長い商品だと予想されるのでお薦め」ということです。ひとつのアドバイスとしてご参考にしてください。
■将来の葺き直しまで考えてみると、粘土瓦の中でいちばん末永く同じ形・色の製品が入手できるのは“最も典型的な日本瓦”であるいぶし瓦といえるでしょう。「瓦も金属屋根やカラーベストも、形やカラーに創意を凝らした新製品が次々と発表される。ユーザーにとっては選ぶ楽しみが増えるが、将来の葺き直しを考えると新製品にすぐに飛びつくのは考えもの。昔から変わらない製品、少なくとも10年以上市場で生き残っている製品を選ぶのが賢い」。屋根材に限らずリフォームのあらゆる面に通じるアドバイスといえます。

屋根リフォームを検討中ですが、気になるのは業者の手抜き。屋根にはよくトラブルがあると聞いてますので。
■ある屋根工事の専門家はこう話します。「最初に施工した業者の手抜きのため屋根が通常よりも早く傷んでしまうケースがある。たとえば粗悪な野地板が貼られていたり、防水の用をなさない防水シートが使われていたり。それらの実態は住んでおられる方にも寝耳に水で、リフォームのため屋根を診断してみて初めて分かることも多い」。運悪く心ない業者にあたってしまったためのトラブルですが、あまり質が良いといえない施工は悪意の手抜きによるものばかりではありません。施工コストを安く抑えることを住まいの質よりも優先させた時代の建物をいまの基準でチェックしてみると問題を感じてしまうケースも多いようです。そうでなくても屋根の傷みは知らず知らずのうちに進行するものなので、質の良くない施工がなされていても気がつきにくく、それも良心的といえない業者が完全になくならない原因になっています。

■だからこそ「早めの点検」をお薦めしているのですが、点検やリフォームに関しても業者に対する不安をお感じになる方は少なくないようです。実際、「いまならお安くしておきます」など言葉巧みにもちかけ、なかば強引に葺き替えや修理をしてしまうような業者の噂もよく耳にします。なかにはご高齢の方だけになった時を見計らって訪問する悪質なケースもあるらしく、せっかくのリフォームが粗悪だったため結局通常の何倍もの費用がかかってしまった例さえあります。飛び込みの業者のすべてに問題があるわけではありませんが、お住まいの方の意向にあまり耳を傾けず、充分に納得できないまま施工に持ち込むような業者はやはり問題といえるでしょう。

■信頼できる業者選びの基準として、理解しやすい見積を提出してくれるか、申し込みを受けた場合には日付け、工事内容、費用、契約解除事項(クーリングオフ)などを記載した所定の契約書を交付してくれるかなど「手順を正しく踏んでいるか」が大前提になります。さらに踏み込んで信頼性を知る方法としては、抽象的なようですが「意向をしっかり聞いてくれるか」「さまざまな要望をぶつけてみた時にどれだけ誠実に応えてくれるか」といった“その業者の姿勢”を見てみるのも良いでしょう。

■ホームプロでは良心的なリフォームサービスをご提供させていただくべく、信頼できる専門業者を責任をもってご紹介させていただけるシステムを整えながら、みなさまのお役に立てるよう努めています。ホームプロ加盟の業者におまかせいただくのが安心な選択のひとつであるとお伝えしたいと思います。
取材協力:(株)岡隈瓦商店
※掲載の写真は(株)岡隈瓦商店とは関係ありません。
第5話 屋根リフォームで困らないための知識講座
mokuji

第1話中古マンション快適リフォーム術

第2話さらに中古マンション快適リフォーム術

第3話外壁リフォームで困らないための知識講座

第4話床リフォームもこれを読めばダンゼン安心

第5話屋根リフォームで困らないための知識講座

第6話これで解決!子供部屋リフォーム術

第7話これで解決!!お庭のリフォーム講座

第8話我が家のリ・バース(再生)法!!

第9話家族のかたちと住まいのカタチ/人生のロングスケジュール

特別編プロローグ★リフォムちゃん誕生の巻★

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