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■屋根を覆うことを「屋根を葺く」といい、その材料を屋根葺材と呼びます。ここでは木造住宅でよく使われる屋根葺材をご紹介いたします。また、右の表にそれぞれの特色や性能をまとめましたので併せて参考にしてください。
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【瓦】 ●粘土を焼いてつくる伝統的な屋根葺材。粘土瓦とも呼ばれます。耐久性は抜群で50〜100年は長持ちするとされますが、下に土を敷く伝統的な工法で葺きあげた場合、重量は1平米あたり50kgと重くて、耐震性の面では他の軽量な屋根葺き材に一歩譲るといわれます。表には代表的な“いぶし瓦”の評価を載せています。(瓦の詳細は他のページで紹介しています)
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いぶし瓦 |
セメント瓦 |
石綿スレート系 |
亜鉛鉄板 |
アルミニウム板 |
| 吸水率(%) |
20 |
12 |
9 |
0 |
0 |
| 防水性 |
A |
A |
A |
A |
A |
| 遮熱保温 |
B |
B |
粘土瓦より やや劣る |
C |
C |
| 防音性 |
A |
A |
A |
C |
C |
| 強さ |
耐風 |
B |
C |
B |
B |
B |
| 踏割 |
B |
C |
B |
C〜A |
C〜A |
| 防火性 |
A |
A |
B |
B |
B |
| 耐久性 |
耐用年数 |
50〜100 |
粘土瓦より 劣る |
10〜15 |
10〜20 塗装3〜4年ごと |
7〜15 塗装なし |
| 耐久力 |
A |
B |
B |
B |
B |
葺き上げ重量 (kg/m2) |
50 |
40 |
35 |
20 |
10 |
| 修理の難易 |
A |
A |
B |
A |
A |
| 色調 |
銀 |
灰白色,赤褐色, 緑等 |
灰白色,赤褐色, 緑等 |
銀,青緑色, 褐色等 |
銀白色 |
▲この表は彰国社「屋根のデザイン百科」を参考にしました。 |
【金属屋根】 ●金属製の屋根葺材の総称です。伝統的なものとしては銅板葺きがあり、昭和30年代ごろはトタンが多く使われましたが、いまではカラー鉄板やガリバリウム鋼板、アルミニウム板はじめ防錆やデザイン性に配慮された新しい素材がよく使われています。金属屋根の最大の特長は「軽さ」。表のように亜鉛鉄板(カラー鉄板の一種)は葺きあげた状態で1平米あたり20kg、アルミニウム板ならわずか10kgときわめて軽いため、阪神淡路大震災をきっかけに「屋根の軽量化」を求めるニーズが高まるとともに急速に普及しました。鉄板に錆止め加工を施したカラー鉄板は耐水性、不燃性にすぐれていてカラーバリエーションも豊富。戸外の寒暖の差をさえぎる遮断・保温性では多少劣りますが、断熱材を入れることでカバーできます。ガリバリウム鋼板は鋼板の両面にメッキ加工したもので、耐久性とメンテナンスの容易さが特長です。
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【スレート瓦】 ●もともとはセメントと石綿の混合素材でしたが、粉塵公害を避けるためノンアスベスト化が進み、多くの代替繊維が開発されたため、メーカーごとに異なる特色を持つようになっています。なかでもカラーベストの名で親しまれる「化粧スレート」は粘土瓦よりも軽く、金属屋根に較べて落ち着いた印象があるためかなり普及しています。強度と弾力性があり、大型の板や波形の板をつくれるのでデザインの自由度も高いといえます。
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【セメント瓦】 ●セメントを主な原料にした成形瓦でコンクリート瓦と呼ぶこともあります。粘土瓦と較べると防水性、防音性、遮熱・保温性では互角で、耐久性はやや劣るものの、成形の精度が高いため施工性にすぐれています。葺きあげ重量は1平米あたり40kgです。
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【その他の屋根葺材】 ●アスファルトシングル/屋根の防水材であるアスファルトルーフィング(フェルトにアスファルトを浸透・塗布した防水材料)を切断して、重ねて貼っていく屋根葺き法。 ●わら葺き/萱(かや)や葦(よし)などの草を積み上げて葺いたもの。
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■「地震に備えて軽い屋根材にしたい」というのであれば、軽量な金属屋根かスレート瓦(化粧スレート)に葺き替えられても良いでしょうが、粘土瓦にも捨てがたい魅力があり、家の構造によって適する屋根材は違ってきますから、専門家にご相談されながら選択されるのが良いでしょう。
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取材協力:(株)岡隈瓦商店 ※掲載の写真は(株)岡隈瓦商店とは関係ありません。 |
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